メンテナンスのポイント大公開
スライサーのメンテナンスのポイント
生肉スライサーや冷凍スライサーなど、食肉加工を行う精肉店やスーパーマーケット、飲食店などでしばしば発生するトラブルとして、ある日突然スライサーが動かなくなってしまうことが発生します。
動かなくなってしまった場合、その間は食肉のスライスが出来なくなるので、当然その分機会損失が発生してしまいます。
いざ、スライサーが動かなくなってしまった場合、対処方法を知っていれば機会損失を極力小さくすることができます。
良くある原因をまとめましたので、覚えておいてください。
スライサーが動かない原因として、非常停止ボタンが押されている恐れがございます。
一度、非常停止ボタンが押されていないか確認をしてください。
センサー系統に不具合が生じている場合は、専門家による確認が必要です。
専門家によるチェックが必要な場合は、不具合の生じている機械のランプを確認してください。
ランプの点灯回数などで不具合の内容がわかりますので、まずは落ち着いて確認してください。
生肉スライサーや冷凍スライサーの切れ味は日に日に劣化していきます。これは、食肉加工を繰り返すことで、スライサーの刃がドンドン劣化していくためです。切れ味の悪さは、食肉加工の生産性を落とすためすぐにでも改善する必要があります。
あなたの使用されているスライサーの刃を研ぐ頻度は適切でしょうか?通常、3日~4日に1度はスライサーの刃を研ぐ必要があります。
切断する肉によっては、更に高頻度で刃を研ぐ必要があります。一度、自社のメンテナンス頻度を見つめなおしてください。
しかし、刃を研いでもすぐに切れ味が悪くなる場合もございます。例えば刃が短くなってしまっている場合、研いでも切れ味はすぐに悪くなってしまいます。
このような場合、スライサーの刃の交換を行ってください。
スライサーの刃の交換で気をつけなければならないのは、肉が高価なものか、低価なものかです。
高い肉を切っている場合であれば、適宜刃を交換するべきですが、安価な肉をスライスする場合は、交換費用との兼ね合いで逆にコストが高くなってしまうためです。
スライサーを稼働させた時に、異音が発生する場合があります。
異音は、故障の前兆です。
「何か、変な音がするな・・・」とお感じの場合、いつスライサーに不具合が発生するか分かりません。
急いで、食肉機械の専門の方を呼んでトラブルを未然に防ぐ必要があります。
スライサーを稼働させた時に異音が聞こえる場合(例えばバタバタバタ…という音など)
→ ベルトが切れ掛かっている可能性があります。
ゴォーという音が鳴っている場合
→ ベアリングが悪くなっている可能性があります。稼働中にこのような音がしている場合、ベアリングの取り替え時期に来ている可能性があります。
スライサー内で往復運動している支点に刃が来た時に異音が鳴っている場合(しゃくるような音が鳴っている場合)
→ ロットが減っている可能性があります。